近年、化学系メーカーが高給ホワイトのイメージから就活生の間で人気となっています。
株式会社リーディングマークの調査によると、サントリーホールディングスや旭化成、味の素などを中心に、化学メーカーに対する就活生の人気が急激に上昇していることが分かります。
出典:PR TIMES『2022年卒・旧帝大/早慶 新卒就職人気企業ランキング」結果を発表』
これについて、リーディングマークは以下のように分析しています。
サントリー、キリン 等、toCメーカーで順位を伸ばしている企業が増えた。また、旭化成(22位→9位)、凸版印刷(36位→16位) などのtoBメーカーも学生が人気が上がっているのが特徴となっている。例年、企業を認知しないまま、就活を終えていた学生も多かったが、オンラインコンテンツを通して、認知が拡大しており、学生に魅力を伝えられている企業のランキングが上がりました。
しかし、化学系メーカーは会社数も多く、業種も細分化されており、自分が本当に行きたい企業を探すのが難しいという欠点があります。
そこで今回は、化学系メーカーの就職難易度を反映したランキングを作成しました!
これは化学系メーカーで勤務されている社会人と就職活動を終えた学生が中心となって作成されたランキングを元にしており、評価基準は「ネームバリュー、年収、就職難易度」を総合したものとなっています。
企業選びの際など、この記事が少しでも皆さんの活動の助けになれば幸いです!



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本題の前に、本記事の他にも業界研究に必須の書籍を2冊ご紹介します!
会社四季報 業界地図 2022年版
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化学系メーカーとは?
まずは化学系メーカーについて確認していきましょう。
皆さんは「化学系メーカー」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
身近な化学製品には化粧品や医薬品などが挙げられると思います。これらは「最終製品」と呼ばれ、製造しているイメージも湧きやすいでしょう。
しかし、化学系メーカーは最終製品以外にも、電子素材やプラスチック、半導体素材などの「中間財」と呼ばれる製品を生産していることが非常に多いです。
化学系メーカーが生産した中間財は別のメーカーに受け渡され、形を変えながら最終製品となって私達の手元に届きます。
日本能率協会コンサルティングの化学業界のサプライチェーンを見るとよりイメージしやすいでしょう。
出典:日本能率協会コンサルティング『化学業界のサプライチェーン』
さらに、食品や飲料、繊維、紙なども実は化学の力によって作られています。
これらを踏まえ、今回は主に以下の6種類のメーカーに対してランク付けを行いました。
- 総合化学メーカー:三菱ケミカル、三井化学など
- 製薬メーカー:第一三共、アステラス製薬など
- 食品メーカー:味の素、明治など
- 飲料メーカー:キリン、サントリーなど
- 消費財メーカー:花王、ライオンなど
- 化粧品メーカー:資生堂など
それでは早速ランキングを見ていきましょう!
2021年版 化学系メーカー格付けランキング
━━━ S (東京一工勝ち) ━━━
製薬:ジョンソン・エンド・ジョンソン ファイザー ロシュ アストラゼネカ
食品・飲料:味の素 明治 キリン サントリー
━━━ A+ (早慶旧帝上位勝ち) ━━━
製薬:第一三共 アステラス製薬 エーザイ 武田薬品工業 中外製薬 ノバルティス バイエル ベーリンガー・インゲルハイム
食品・飲料:JT 日清食品 日本製粉 森永製菓 アサヒビール コカコーラ
━━━ A (早慶旧帝下位上理勝ち) ━━━
製薬:塩野義製薬 大日本住友製薬 田辺三菱製薬 大塚製薬 キョーリン製薬 協和キリン 小野薬品工業 ペプチドリーム ソレイジア・ファーマ アッヴィ
食品・飲料:ネスレ ヤクルト 日本ハム 不二製油 ハウス食品 ミツカン アサヒ飲料 サッポロビール キッコーマン 江崎グリコ
製紙:王子ホールディングス 日本製紙
消費財:ユニ・チャーム ライオン
━━━ B (MARCH関関同立勝ち) ━━━
製薬:大鵬薬品 参天製薬 持田製薬 小林製薬 参天製薬 大正製薬 久光製薬 ロート製薬 シンバイオ製薬 そーせい サンバイオ
食品・飲料:サントリー食品 雪印メグミルク 日清オイリオ エバラ食品工業 伊藤ハム 日本水産 東洋水産 クリニコ ロッテ
━━━ C (日東駒専産近甲龍勝ち) ━━━
化学:第一稀元素化学 大阪有機化学 北興化学 多木化学 保土谷化学 日本合成化学 荒川化学 日亜化学 大塚化学 関東電化 四国化成 積水樹脂 ニチバン 日本ピグメント テイカ 日本精化 日本農薬 メック 未来工業 エスケー化研 大日本塗料 製薬:大幸薬品 日水薬品 アース製薬 東和薬品 日本新薬 第一工業製薬
化粧品:シャネル ちふれ ファンケル ミルボン アルビオン オルビス
製紙:大王製紙
消費財:サンスター
ランキングの解説
それでは次に、上位企業について見ていきましょう!
S (東京一工勝ち)
製薬:ジョンソン・エンド・ジョンソン ファイザー ロシュ アストラゼネカ
食品・飲料:味の素 明治 キリン サントリー
日系最大手の化学メーカーである信越化学、旭化成、AGC、富士フイルム、三菱ケミカルがランクインです。
さらに、製薬業界からは外資系製薬企業が、食品・飲料業界からは就活生人気ランキングで常に上位を誇る味の素と明治に加え、キリンとサントリーがランクインです。
さらに、グローバル消費財メーカーのP&G、ユニリーバ、ロレアルもランクインです。
採用に運も含まれるXランクの企業群を除けば実質トップの難易度です。
A+ (早慶旧帝上位勝ち)
製薬:第一三共 アステラス製薬 エーザイ 武田薬品工業 中外製薬 ノバルティス バイエル ベーリンガー・インゲルハイム
食品・飲料:JT 日清食品 日本製粉 森永製菓 アサヒビール コカコーラ
総合化学メーカーとして財閥系の三井化学や住友化学がランクインです。また、製薬業界からは日系最高難易度の第一三共やアステラス製薬、エーザイがランクインです。
採用難易度は非常に高く、Sランクと変わらない企業も多いです。自信のある方はこのあたりの企業群は一通り受けてみることをおすすめします。
A (早慶旧帝下位上理勝ち)
食品・飲料:ネスレ ヤクルト 日本ハム 不二製油 ハウス食品 ミツカン アサヒ飲料 サッポロビール キッコーマン 江崎グリコ
製紙:王子ホールディングス 日本製紙
消費財:ユニ・チャーム ライオン
大塚製薬や塩野義製薬、ヤクルト、ライオンと言った知名度が高い企業がまだまだランクインです。また、帝人や東ソーなどは一般知名度は高くないものの、業界では知らない人がいない企業です。当然いずれも難易度は高いですがチャンスは多いため、自信のない方でもまずはこのレベルの企業群を目指してみると良いかと思われます。
まとめ
今回は全145社に渡る化学系メーカーのランキングについてご紹介しました。
今後も就活に関する有益な情報をどんどん発信していく予定ですので、少しでも興味を持って頂いた方は是非Twitterのフォローとブックマークをよろしくお願いします!



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